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5月23日はラブレターの日 偉人も書いたラブレターとは

2021/05/25

調布で30年以上続く老舗の結婚相談所、マリエージュです。

 

先日、「恋文」の話で脱線してしまいましたが、今回は、昔の人はどのような「恋文」を書いていたのか、私自身も気になったので調べてみようと思いました。

恋人に思いを届けよう 5月23日はラブレターの日

 

「恋文」、直接言うのが恥ずかしいことも、面と向かってうまく伝えられないことも、「文章であれば伝えられる…」、そんな気持ちになったことはありませんか。文章であれば、素直に表現できるものです。メールやSNSなどで伝える方法も書きましたが、やはり、アナログと言えばいいのかわかりませんが、手書きの手紙はとても味があって良と思います。しかし、いざ机に向かっても、「何を書いて良いか分からない」「うまく書こうと思えば思うほど、何を書いたらいいのかわからなくなる…」そんな事態に陥ることもあるでしょう。恋する気持ちは、昔も今も一緒だと思うので、世の偉人たちはどんな恋文を書いて思いを伝えていたのでしょうか。

 

懸想文➡恋文➡ラブレター

今は「ラブレター」、昔は「恋文」、さらに古くは「懸想文(けそうぶみ)」と言われていたそうです。昔は、文章を書くと言うよりも、自身の恋心を「和歌に詠む」が昔の伝え方でした。「和歌…」いきなり難しさが上がったような気持ちになりますが、要するに昔の人は、そもそも手紙を書く文化がありませんでしたし、手紙を一般の人が書くこともまずありませんでした。さらに高尚な文化としての「和歌」、中学校などで学んできましたが、「今考えて!」と言われてすぐに思いつくことはできませんよね。つまり、昔の恋文は、かなり「身分の高い人だけに許された恋心の伝え方」だったことがわかりました。京都の辺りでは、梅の小枝に懸想文(けそうぶみ)を結んで売り歩く「懸想文売り」が現れるようになり、文字が書けない庶民に変わって公家が代筆することもあったようです。商売として成り立つ懸想文、貧しい貴族がお金を稼ぎたいという思いと、一般の人が手紙を使って思いを伝えたい気持ちが合致したのでしょう。渡された女性がその文字が読めたかどうかは別としても、恋文は粋な伝え方だったのだと思います。

また、この懸想文は、恋文に近いものでもあったようですが、むしろ縁起物としての役割もあったのだとか。人知れず引き出しに入れておくと、美しくなったり、良縁に恵まれたりするなどと信じられていたそうです。この噂を聞きつけた女性たちが買い求めに走ったのだとか。識字率の低かった時代ならではの文化と言えると思います。

 

恋文のマニュアルも存在していた

作者不明だそうですが、「女用文忍草(おんなようぶんしのぶぐさ)」という恋文の手引書があったというから驚きます。今も昔も指南書というような本は、何かをはじめるときには必要だったのでしょう。内容としては、「初て送る恋の文」「文のみにて未逢ざるに送る文」「妾に送る文の事」「後家に送る文の事」など、場面や相手別に文例や表現方法が記されていたそうです。また、手紙を受け取ったら、すぐには返事をせず、時間を空けるというような恋愛作法と言うのか、恋愛指南書のような本でもあったようなので、とても面白いと感じます。

 

偉人たちの恋文

では、偉人と呼ばれる人たちは一体どんな恋文を書き、思いを伝えていたのでしょうか。

 

芥川龍之介の恋文

『羅生門』などで有名な芥川龍之介ですが、どのような恋文を書いていたのでしょうか。

 

「僕のやっている商売は、今の日本で、一番金にならない商売です。その上、僕自身も、ろくに金はありません。ですから、生活の程度から言えば、何時までたっても知れたものです。それから、僕は、からだも、あたまもあまり上等に出来上がっていません(あたまの方は、それでも、まだ少しは自信があります)。うちには 父、母、叔母と、としよりが三人います。それでよければ来て下さい。僕には、文ちゃん自身の口から、かざり気のない返事を聞きたいと思っています。繰返して書きますが、理由は一つしかありません。僕は文ちゃんが好きです。それでよければ来て下さい。」

 

まさにプロポーズの文章ですね。お金も頭も体力もない自分だが、嫁に来てほしいという芥川龍之介の思いがとても詰まった恋文になっています。飾る気持ちもなく、純粋な気持ちで書かれた恋文には、文ちゃんへの強い愛情が感じられますね。

 

夏目漱石の恋文

夏目漱石は、「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したことで有名ですが、どのような文章を書いていたのでしょうか。

 

「御前の手紙は二本来たばかりだ。其後の消息は分からない。多分無事だろうと思って居る。御前でも子供でも死んだら電報位は来るだろうと思って居る。それだから便りのないのは左程心配にはならない。然し甚だ淋しい。

おれの様な不人情なものでも頻りにお前が恋しい。これだけは奇特といって褒めてもらわなければならぬ。」

 

つまり、「手紙が届かないということは無事であるだろうから心配はしていない。しかし、淋しい。不人情な私でも、『お前が恋しい』と言っている。これは良いことだといって褒めてもらわなければいけない」。というような無いようになるでしょうか。亭主関白で気難しかった夏目漱石らしい恋文ですね。

 

今なら、地球の裏側でも、いや国際宇宙ステーションへもメールやSNSを用いれば、簡単にメッセージのやり取りができる時代ですが、例えば今のように携帯電話や、少し前のように固定電話がない時代では、手紙の重要性は、今の手紙の比ではなかったはずです。重要事項の伝達を行うための手紙もあれば、今回のように恋心を伝える恋文もあったのでしょう。手紙そのものが貴重だった時代に恋心を伝える手段として思いを綴った偉人達。それほどまでに相手を思う気持ちが強かったのでしょう。また、夏目漱石と芥川龍之介の2者の恋文を今回は載せましたが、伝え方はそれぞれ異なり、書き手の人間性や二人の関係性が如実に現れていることを感じました。そして、何より伝え方は、人それぞれであることも分かっていただけたと思います。現代でもそれは同じだと思いますが、今も昔も変わらないのは、その「想い」でしょう。二人の強い愛情を感じながら、みなさんにとっての「大切な誰か」に恋文を書いてみることもまた、素敵な時間ではないかと思います。

 

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